手首の痛みには様々な症状があり、親指側に出る場合、小指側に出る場合、可動範囲が狭くなる場合などがあります。

• ・ドケルバン腱鞘炎・・・親指につながっている短拇指伸筋腱に発生する腱鞘炎で、親指側が痛みます。
• ・TFCC損傷・・・小指側の手首にある尺骨が損傷することによって痛みが起こります。
• ・尺側手根伸筋腱炎（腱鞘炎）・・・小指側の手首にある尺骨の関節が損傷を受けることによって起こります。手首を動かすことができなくなったり、ズキッとした痛みが発生します。

• ・舟状骨骨折・・・手根骨が骨折することによって起こります。つまずいて、手をついた際に骨折しやすい箇所です。

• ・手根靭帯損傷・・・骨の間の靭帯が損傷することにより、痛みが発生します。手をついたり打ったりすると損傷することが多い箇所です。

• ・変形性手関節症・・・手の関節に痛みがあらわれたり、動かしにくくなるのですが、現状原因は究明されていません。

上記以外にも様々な病気があります。

続いて、指の病気です。以下のようなものが代表的です。

• ・狭窄性腱鞘炎（ばね指）・・・手がこわばり、指を動かすとひっかかったりします。しだいに悪化して、痛みにより指を曲げることができなくなります。

• ・手根管症候群・・・親指、人差し指、中指にしびれが発生し、物を掴むことができなくなります。

• ・へバーデン結節・・・指の第一関節にある軟骨が飛び出し、痛みが発生します。

• ・マレット指・・・何の前触れもなく、指の第一関節が伸びなくなります。

• ・屈筋腱断裂・・・指を曲げる時に動く屈筋腱が断裂することによって発生します。

手首・指共に仕事や日常生活で酷使される部分なので、疲労蓄積によって障害が発生しやすいのです。

また、初期症状では痛みやしびれがあっても、とりあえず動かすことができるので放置されやすく、悪化してから治療を始めるというパターンが多いです。

そうすると、治療を施しても回復が遅くなったり、後遺症として痛みが残り続けるということもあります。

著名なキルト作家の症例では、へバーデン結節を放置していた結果、２０年ほどで１０本中８本の指がほとんど動かなくなり、残りの２本も徐々に動かなくなっているようです。

手首や指の症状の原因は、患者様ごとに異なりますので、まずカウンセリングを行なって症状の発生源を探ります。

原因としてよくあるのが、日常生活や身体のクセや、姿勢の問題によって少しずつ関節にズレが発生するパターンです。このまま、手首や指に負担をかけ続けることで神経系が圧迫されて、痛みが発生するのです。

身体の正常なバランスは、患者様によってそれぞれ異なります。

そこで、カウンセリングによって身体をしっかり調査し、身体に負担がかからない最適な状態を追求します。

手首や指だけでなく、全身の筋肉、骨格、骨盤までトータルで調整することにより、身体中の筋肉をスムーズに使いながら、手首や指を動かせるように導きます。こうして、痛みが再発しにくい状態を取り戻していきます。

手首や指の病気を放置し続けると、仕事はおろか、日常生活を楽しむことができなくなってしまいます。

悪化する前に、手首や指に違和感を感じたら、ゼロスポ鍼灸・整骨院グループにて根本治療を受けることをオススメします。