産後にあらわれる、うつ症状のことです。

育児に対する不安や責任感がストレスとなって発症する「うつ病」の一種と言われています。

出産後にホルモンバランスが変化してくることと、赤ちゃんに合わせた生活環境に変化するという、２つの要因によって産後うつが発症すると考えられます。

①ホルモンバランスの変化

妊娠中に増加した「女性ホルモン」が、出産と同時に急減します。一方、母乳の分泌に関連するホルモンは急激に増えてくるので、ホルモンバランスの急変に身体が対応できず、自律神経に異常をきたして情緒不安定になります。

②育児疲れ、睡眠不足

これまでの家事に加えて、赤ちゃんのオムツ交換、授乳、夜泣きといった育児によって、身体の疲労が蓄積されていきます。また、授乳は夜中でも定期的に起きて行う必要があるので睡眠不足になりやすく、食事も取れなかったりして精神的にもダメージが蓄積されてしまいます。

③育児へのプレッシャー

赤ちゃんは、ささいな刺激や環境変化で体調を崩しやすく、小さなミスが重大な病気や命にかかわるケガになります。それを避けるため、常に責任感とプレッシャーに押し潰されそうになりながら世話を続けるため、心身共に疲れ果てることになってしまいます。

④周りの人に助けを求めることができないというストレス

⑤先行きの不安

「食事もちゃんと取れず、体調不良・睡眠不足が続くストレスだらけの生活で、この先大丈夫だろうか？一人で家事と育児をこなす生活にゴールはあるのか・・・」と、先行きに対して感じる不安も、発症の原因のひとつです。

当院では、西洋医学と東洋医学をバランス良く組み合わせた治療を行います。

①西洋医学での治療

整体により、筋肉や関節をほぐす施術を行い、身体全体の不調を正常に戻していきます。

②東洋医学でも治療

鍼・灸を用いた身体の内部から「根本的治療」に導いていく治療法です。

お灸によって身体をあたためてリラックスさせ、自律神経の働きを整えて、正常に戻していきます。

③産後骨盤矯正

出産により骨盤が歪んでしまうと、内臓の位置が下がってしまい、ホルモンバランスにも影響があります。骨盤を矯正することにより、ホルモンバランスが整うのを助けます。

また、施術によって筋肉の緊張がほぐれ、身体にたまった疲労を解消する効果もあります。

カウンセリングで、悩みを話すことによって気分が晴れることもあります。一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。一緒に産後うつを治していきましょう！